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今回の記事は、シナリオメイキングとはあまり関係がないんですけどね^^;
「聖人(セイント)」とか「聖域(サンクチュアリ)」とか「聖騎士(パラディン)」などに使われる「聖」という言葉。
この言葉の意味をしっかりと理解した上で、使っている方がどれだけいるのかなと。ちょっと興味が湧いたので、この記事を書いてみました。

「聖」というのは、実はかなり宗教的な言葉です。
道徳的にいい事という意味の「善」と同じように考えていらっしゃる方は、誤解です。
実はまったく意味合いが違います。

「聖」というのは、宗教において「俗」の対義語になる言葉です。
「俗」というのは、人が普通に暮らしている世界の事を指します。
それに対して「聖」というのは、神々が暮らしている世界、つまり「俗」世界から完全にかけ離れた世界の事を指すわけです。

「善」というのは「俗」、つまり人間が暮らしている世界においてよい行いとされている事、なわけですね。
つまり、事の善悪を決めるのは人間なんです。
しかし「聖」、神々の世界において善悪を決めるのは、神様です。
人間の道徳的によいと思われる事であっても、神様が悪いと決定を下したら、それは悪になるわけです。
「善」である事と「聖」はこのように、全然違うのですね。

そして「聖」における住人には、神々と同じように考え、同じように暮らす事が求められます。
つまり、俗世間における人々と同じような欲求を持つ事を禁じられる世界なんです。
これは大変に厳しいですよ。
身も心もすべてを神様に捧げるわけですから、俗世間の人々のように自由に恋愛をしたり、好きなものを食べたり、長生きして面白おかしく暮らしたいなどといった、人間が本来持っている自然な欲求を持つ事が許されないのです。

そうなると、「騎士」と「聖騎士」の違いも見えてきますよね。
「騎士」は騎士道を守る事が求められます。
騎士道は中世ヨーロッパにおいて、道徳の行動規範となるものでした。
つまり騎士道を遵守する事が、善であるとされたのです。
しかし、いかに騎士道を遵守していてもそれは「善」でしかありません。

これに対して「聖騎士」は俗世界の道徳規範である「騎士道」に加え、神の教えも遵守しなければならないわけです。
だからといって「騎士」よりも「聖騎士」の方がランクが上だとは必ずしも言えるわけではありませんが、「聖騎士」の方が「騎士」よりも様々な制約を課せられている、というのは間違いありません。

つまり、俗世間に混じって酒を飲んだり、女遊びをしたり好き勝手やっている「聖騎士」というのは、おかしいという事になるわけです。
このように、言葉が本来持っている意味からも、キャラクターの設定を作ったり、シナリオの導入に活かしたりと、応用ができるようになるのではないかと思います。
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